レポート ビルダは、使いなれた Office のインタフェースで簡単にレポートを作成することができるツールです。ここでは、レポート ビルダを使って簡単なレポートの作成、発行を行ってみましょう。
1.レポート ビルダのインストール
レポート ビルダは SQL Server 2008 のインストーラには含まれていないため、別途マイクロソフトの Web サイトからダウンロードする必要があります。
次の URL をクリックして、Report Builder をダウンロードします。「ReportBuilder.msi」の項目をダウンロードしてください。
http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?displaylang=ja&FamilyID=9f783224-9871-4eea-b1d5-f3140a253db6
ダウンロード後、インストーラを起動します。
インストールは使用許諾契約書を確認し同意してから、特に設定を変更せずに次に進んでいきます。[既定の対象サーバー] の画面も空欄のまま進み、
インストールを完了させます。環境にもよりますが最後のインストール処理で数分かかります。
インストールが完了すると、Windowsのスタートメニューから [すべてのプログラム] に [Microsoft SQL Server 2008 Report Builder 2.0] が
インストールされていることが確認できます。
2.レポート ビルダでレポートの作成
レポートの作成は、レポートの基データとなる「データ ソース」と「データセット」を設定し、次にグラフや表などのパーツを画面上に配置し、
各パーツにデータセットを適応させて終わりです。最後にサーバー上に保存することで、公開することができます。
それでは、早速レポート ビルダを起動し、データソースを作成しましょう。
スタート メニューから [すべてのプログラム] → [Microsoft SQL Server 2008 Report Builder 2.0] → [Report Builder 2.0] をクリックして
レポート ビルダを起動します。
レポート ビルダを起動し、左ペイン上部の [新規] をクリックして [データ ソース...] をクリックします。
データ ソースのプロパティ画面で、[レポートに埋め込まれた接続を使用する] を選択し、
[接続の種類の選択] に [Microsoft SQL Server] が選択されていることを確認します。
次に[ビルド...]ボタンをクリックして、接続のプロパティ画面を開きます。ここでは、利用するサーバーとデータベース名、認証情報を設定します。
次の表内容を、画面の各項目に設定してください。
| 表1. 接続のプロパティ設定内容 |
| 項目 |
設定内容 |
| サーバー名 |
lob.msbi.jp,1256 |
| サーバーにログオンする |
SQL Server 認証を使用 |
| ユーザー名 |
biuser |
| パスワード |
Self-ServiceBI55!! |
| パスワードの保存 |
チェックする |
| データベースの選択または入力 |
MSBI_RS |
設定が確認できたら、[接続の確認] をクリックしてテスト接続に成功したという旨のメッセージが表示されることを確認し、[OK] ボタンをクリックします。
※エラーが発生した場合は、設定項目を再度確認してください。設定項目に間違いがないにもかかわらず、エラーが出る場合は、ご自身のネットワーク環境でポート制限をしている可能性があります。もしその場合は、1256 ポートを利用できるよう設定をお願いいたします。
基の画面に戻り、先ほど設定した接続のプロパティ設定が、接続文字列として設定されていることを確認し、[OK] をクリックします。
レポート ビルダの画面左側には、先ほど作成した「DataSource1」が表示されていることが確認できます。
次に、データセットの作成を行います。データセットはデータソースで指定したデータベースから、具体的にどのデータを引っ張ってくるかを設定します。
例えばデータベース MSBI_RS に入っている商品情報をレポートで使いたい場合、そのデータを抽出するようなデータセットを作成します。
レポート ビルダに表示されている「DataSource1」を右クリックして、[データ ソースの追加...] を選択します。
ここでは、商品データを抽出します。MSBI_RS データベースには、商品テーブルに商品データが入っているため、
商品テーブルのデータを抽出するように設定します。
[名前]に「商品」と入力し、[データソース] が「DataSource1」となっていることを確認し、[クエリデザイナ] をクリックします。
クエリデザイナを起動すると、次のような画面が表示されます。
左側に表示されている [データベースビュー] がデータベースに入っているデータ一覧となります。ここから商品データを抽出するため、[製品] にチェックを入れます。
チェックを入れると右側の [選択されたフィールド] にデータ項目が表示されます。この状態で、上部ツールバーの [クエリの実行] をクリックします。
画面下にデータのプレビューが表示されたら、[OK] をクリックして画面を閉じます。
もとの画面に戻り、[クエリ] 項目に先ほど設定した内容がクエリ文として入力されているのが確認できれば [OK] をクリックして設定を終了します。
レポート ビルダの左ペインに、先ほど設定した商品データの一覧項目が下図のように表示されていることが確認できます。
次のレポート画面の作成に移ります。
今回は、商品データの一覧表を作成します。画面中央にあるテーブルのアイコンをクリックします。次の画面が表示されます。
先ほど作成した [商品] データセットを選択し、[次へ] をクリックします。
次の画面で、表に表示させる項目を設定します。[使用できるフィールド] から次の項目を、[∑値] へドラッグしてください。
| • |
製品NO |
| • |
製品型番 |
| • |
製品名 |
| • |
標準価格 |
| • |
小売価格 |
| • |
クラス |
| • |
モデル名 |
ドラッグすると、自動的に SUM という文字が追加される項目があるので、その場合は「▼」をクリックして [Sum] を外してください。
次の画面へ進みます。[レイアウトの選択] 画面では特に何も設定しないまま、次に進みます。
[スタイルの選択] 画面で、設定したいレイアウト スタイルを選択します。ここでは、「フォーマル」を選択します。
[完了] ボタンをクリックすれば、設定は終了です。
画面に、表が挿入されていることが確認できます。
最後に、ヘッダー部分へ「商品一覧」と入力して、レポートを完成させます。
最後にレポートを実行してみましょう。
[ホーム] リボンにある [実行] をクリックすると、次のように設定したデータが表に表示されます。
確認できたら、上記リボンの左にある [デザイン] ボタンをクリックして、もどのデザイナ画面に戻します。
3.レポートの発行
最後に、作成したレポートの発行を行います。レポートの発行は非常に簡単で保存するだけですが、保存する前に、保存先のサーバーの場所を設定する必要があります (冒頭のインストール時に設定しなかったレポートサーバーの項目です) 。
レポートデザイナの最上部左側にある、丸いメニューボタンをクリックします (赤いデータベースのようなアイコンです)。クリックすると表示されるメニューの下部にある [オプション] ボタンをクリックします。
クリックすると、[レポート ビルダオプション] 画面が表示されます。
その最上部の項目に、[既定で使用するレポートサーバーまたは SharePoint サイト] が確認できます。そこに次の URL を設定します。
http://210.253.208.104/ReportServer_SQL2008/
設定後、[OK] をクリックして画面を閉じます。これで、レポート サーバーの場所を設定できました。
次に、保存します。最上部のクイック起動バーからフロッピーの形をした保存アイコンをクリックします。
するとレポートサーバーへの接続ダイアログが表示され、ユーザー名とパスワードを求められます。次の内容を設定して、[OK] をクリックします。
| 表2.レポート サーバーの認証情報 |
| 項目 |
設定内容 |
| ユーザー名 |
msbijp\biuser |
| パスワード |
Self-ServiceBI55! |
認証が通過すると、設定したレポートサーバーに接続し、保存先を求められます。
ダイアログから、[ReportBuilder体験] を指定して、「商品一覧レポート.rdl」と入力して、[保存] ボタンをクリックします。
これで、レポート サーバーへの保存が終わり、レポート マネージャから閲覧できるようになっています。
次に、発行したレポートを確認してみましょう。
ブラウザに、次の URL を入力して、レポートを表示してみましょう。
http://210.253.208.104/Reports_SQL2008/
認証情報をもとめられるので、表 2 で利用した認証情報を設定します。
レポート マネージャが表示されると、画面にフォルダ一覧を確認できます。
「ReportBuilder体験」フォルダをクリックすると、先ほど保存した商品レポートが次のように表示されていることが確認できます。
※ReportBuilder 体験フォルダ内は毎日自動的に削除されます。
作成したレポートを保存されたい場合は、ご自身のローカル コンピュータにレポートを保存し直してください。
これで、レポート ビルダによるレポートの開発から発行までを一通り試すことができました。今回は、表のみの非常に簡単なレポートでしたが、レポート ビルダでは、グラフやゲージ、画像など様々なパーツをレポートに配置したり、フォントや配色などを自由に変更することができます。
グラフやゲージの使い方については、マイクロソフトのサイトにある SQL Server の自習書などで紹介されていますので是非そちらもご覧ください。
■Reporting Services 自習書
http://www.microsoft.com/japan/sqlserver/2008/self-learning/default.mspx#cat02