Reporting Services は、Microsot SQL Server に標準で搭載されているレポート機能で、レポートの開発・発行・管理といったレポートに関する一通りの機能を備えたものです。データベースに蓄積された売上データや分析データを必要とするレポート内容、たとえば店舗などで日々利用する売上実績レポートや、企業のマーケティング チームが利用する分析レポート、または業務システムで利用する各種帳票などを簡単に開発することができます。
また、開発したレポートを多くの利用者に閲覧させたい場合は、レポート サーバーに発行することで、イントラネット、インターネット経由でレポートを閲覧することが可能です。そのほかにも、レポートを閲覧するユーザーの権限を設定したり、設定した利用者に、定時にレポートをファイル形式で送信するなどの管理機能も備えており、レポートの開発から運用に必要とされる機能を一通り備えているのが Reporting Services です。
Reporting Services の機能は大きく分けて、①レポートの開発・発行機能 、②開発したレポートの管理機能、③開発したレポートの利用の 3 つがあります。
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レポートの開発・発行機能
Reporting Services には、レポートを開発するツールが 2 つ用意されています。
一つはBusiness Intelligence Development Studio、もう一つはレポート ビルダです。
Business Intelligence Development Studio は、Microsoft Visual Studio という統合開発環境の拡張機能として用意されており、
主に開発者の利用を想定しているものです。
レポートビルダは、Office のようなインタフェースを備えており、開発者以外のレポート ユーザーを対象としているツールで、Office と同様の操作性でレポートを開発することができます。Business Intelligence Development Studio よりも、レポート開発で利用できる機能が制限されていますが、大抵のレポートであればほとんど問題なく作成することが可能です。
BI Studio またはレポート ビルダで開発したレポートは、「発行」という処理を行うことで、自分以外の他のユーザーに開発したレポートを閲覧させることが可能になります。この発行処理は BI Studio、レポートビルダどちらかも行うことができます。発行処理は開発したレポートを「レポート サーバー」というサーバー上に登録し、レポート サーバーにアクセスすることで、登録されているレポートを Web ブラウザで閲覧することができます。
また、Reporting Services には、標準で Web API が用意されており、この Web API を利用することで開発したレポートを他の Web アプリケーションや
Windows アプリケーションから呼び出したり、機能を拡張したりすることができます。
レポートの管理機能
レポートを管理する機能として用意されているのが、「レポート マネージャ」です。
レポート マネージャは Web ブラウザ ベースの管理アプリケーションで、開発したレポートのフォルダ管理、アクセスできるレポートをユーザーごとに設定するユーザー アクセス権限設定や決まった時間にレポートを配信するスケジュール配信設定 (サブスクリプション機能) を行うことができます。
ユーザー権限の設定は、レポート全体、フォルダごと、個別レポートごとなど細かいレベルで設定することができます。またデフォルトで 4 つのロールが設定されていますが、自分でロールを作成することもできます。
レポート配信機能では、Web サイトのアクセス ログを毎週関係者に配信したり、売上レポートを報告者に自動で決まった時間に配信するといったことができます。レポートは通常 Web ブラウザで閲覧しますが、配信の際は様々なファイル形式で配布できるようになっており、Excel 形式や PDF 形式、画像形式や、拡張 HTML 形式等が用意されています。
また、レポートで利用するデータが非常に大きい場合、レポートの表示に時間がかかることがありますが、レポートマネージャではキャッシュを設定することができ、実行に時間がかかるレポートもすぐに表示させることができます。
レポートの利用
作成したレポートは Web ブラウザからレポート サーバーへアクセスすることで閲覧できますが、登録されたレポートは、閲覧だけでなく別のファイル形式にエクスポートしたり、プリンタで印刷することも可能です。
エクスポートできるファイルの形式は、XML、CSV、PDF、Web アーカイブ、Excel、TIFF、Word があります。表示されているレポートを、Excel や Word 形式にして再利用したり、また受発注書などの業務で利用する帳票類などを、XML 形式や CSV 形式にして、基幹システムとの連携に利用したりするなど様々な使い方ができます。